座談会
ものづくりのおもしろさ編

座談会

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ものづくりのおもしろさ編 メンバー

  • Sさん

    Sさん
    セールス

  • Mさん

    Mさん
    商品開発

  • Hさん

    Hさん
    セールス

  • Oさん

    Oさん
    セールス

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座談会内容

Q1最近企画した/作った商品 その商品が生まれるまでの秘話

Mさん

ハンズフリーUSBファン

M:私が企画した商品で一番思い入れがあるのは「ハンズフリーUSBファン」です。もともとこの商品を作ろうと思ったきっかけが、最近の夏ってすごく暑くて、皆さん、持ち運び用の扇風機持ってるじゃないですか?

Mさん

S:本当にここ2年ぐらいでよく見るよね!手持ちのやつね!

M:よく見るのって持ち手が棒状になってて、握って使うのが多いと思うんですけど、今、市場で売られているファンの使いづらいところってどこだろう?って思った時に手に持たなきゃいけないところだと思ったんですよね。

S:使う時、片手塞がっちゃうもんね。

M:そうなんです!それを解決するために、首にかけてハンズフリーで使えるような商品にしようと思いました。 それに棒状の持ち手だと印刷を出来る範囲がすごく小さいんです。 だから本体を丸い形にすることで本体に印刷出来る範囲を広く取れるようにしたこともこだわりです!

S:おーなるほど!

M:持ち運び用の扇風機の使いづらさと、ノベルティグッズとしての使いづらさを両方解決できるような商品にするために一から私が企画して形にしていきました。

S:やっぱりトレードワークスの商品を企画する上で、印刷範囲が広くとれる商品にするってことは大事なの?

M:MARKLESS STYLEの商品だと、企業ロゴとかを入れられてなんぼなので、印刷範囲が大きいということで商品価値が上がると思うんですよね!だから印刷範囲や印刷のしやすさっていうのは常に意識して商品企画をしています!

S:これって夏向けの商材じゃないですか。この商品っていつ導入したの?

M:導入は6月ですね。夏本番の7月8月にしっかり売れるように時期を合わせました。

S:そうなると、商品のアイデア出しとか企画はいつ頃から始めるの?

M:これは完全オリジナルの商品で、商品のコンセプトから考えたので、前年の11月ぐらいかな

S:えー!じゃあ8か月もかかってるんだ!てことは、夏の商品を冬に考えて、冬の商品を夏に考えるってことか!笑

M:そうなんですよ~!だから今12月なのに来年の夏向けの商品を考えてます(笑)

S:それいつもすごく大変そうだなって思うわ

M:夏向けの商品の情報が欲しくて、市場調査に行くんですけど、世の中は冬だから、お店にも夏向けの商品なんて置いてないじゃないですか。

H:そうですよね!今は真逆のあったかグッズみたいのばっかり置いてありますもんね

M:だから今年の夏に参考になりそうなものを買い溜めしておいて、今リサーチするという感じでやってます。

全員:おぉ~!(拍手)

S:そっか!今年流行ったものにもう一工夫、二工夫して、より使いやすくしたものを商品化していくって感じか!大変そうだけど、すごい楽しそうだよね!

M:そうですね。商品が出来上がった時の楽しさっていうのはすごく感じますね!

S:これの反響はどうだったの?

M:めちゃくちゃよかったです!!

全員:おぉ~!(拍手)

O:お客さんに提案すると市場には持つタイプが多い中で、形が変わっていて特徴的だから覚えてもらいやすかったし、「スタイリッシュでいいね!」って言われましたよ!

M:おぉ~よかった~

Oさん

オリジナルブランケット

O:私はトレードワークスの自社製品を載せているカタログのMARKLESS STYLEを使って営業をしています。MARKLESS STYLEはMさんたちが企画してくれた商品が載っているので、お客さんの案件に合わせて「どのような商品を選ぶか」とか「どのような印刷をするか」を提案することが私のモノづくりのメインになります。その中で私が印象深かったのはこの「ソフトタッチブランケット」です。このブランケットを作った案件は駅伝が強い大学さんの駅伝応援グッズを作りたいというお話を頂きまして・・・

Oさん

S:じゃあブランケットを作ってくださいって話をもらったわけじゃないんだ

M:ざっくり依頼されるパターンね!笑

S:お客さんから「Oさん何か提案して~」って言われるやつね!よくある、よくある(笑)

O:でも私、駅伝あまり詳しくなくて・・・だから何がいいかわからないなーと思いながら頑張って想像して、駅伝は冬にやるし外で応援するから、身に付けられるものとかあったかグッズがいいかなと思って、最初はブランケットの他にも小物が入れられるサコッシュだったり、暖かい飲み物を入れられるサーモボトルだったり10商品ぐらい提案したんですよ!その中で選ばれたのがブランケットでした。

S:そうだったんだ。提案した10商品の中でブランケットが選ばれた理由って何だったの?

O:結局、印刷が大きくできるっていうのが決めた理由だったってお客さんがおっしゃってました。「〇〇大学」っていうのが1番目立つのがこのブランケットだったので。

Mさんも企画する時に大切にされてるって言っていた印刷が目立つっていうのが決め手だったと思います。

S:ちょっと専門的な話だけど、この商品って端から端まで全面に印刷ができるんだよね! これって実は簡単なようですごく難しくて、商品を作るところから印刷まで全て海外の工場でやるってなったらできるんだけど、 海外の工場で商品だけ作って、日本で印刷するってなるとすごくレベルが高い話になるんだよね。 だからこういう大きく印刷ができる商品はトレードワークスの強い武器になってるよね! 納品した後にお客さんから反響はあった?

O:大学関係者の方からすごい好評だったようで、翌年も駅伝グッズのお話をいただけたので、お客さんとの関係性構築ができたな案件だなと思いますね!

Hさん

ポケットスクエアバッグ

H:私はセールス部の中でも小売店担当なので、で大手のホームセンターや雑貨店の店舗に「うちのMOTTERUっていうブランドの商品を置いてください!」という営業をしています。 この商品はMOTTERUのポケットスクエアバッグという商品で、特徴は畳むための折れ目がついているので、胸ポケットに入るサイズから簡単に開くことが出来て、使い終わったら折れ目に沿って畳んでいくだけで簡単にコンパクトに畳むことが出来るんです!

Hさん

S:この商品すごいよね!名刺ぐらいの大きさに1秒ぐらいで折りたためるんだよね!

H:他にはない特徴なので、グッドデザイン賞も取ってます! バイヤーさんにもとても好評で全国の店舗に置いてもらってます!

O:休みの日とかふらっと寄った雑貨屋さんに置いてあると誇らしい気持ちになります(笑)

H:嬉しい(笑) やっぱりそれだけ多くの方に使っていただいていると、今のもいい商品ではあるんですけど「もっとこうしたい!」とか「こういうことが出来たらいい!」とか、店舗の方や消費者の方から意見が出てくるんですよね。 だからそれをもう改良しちゃおう!ということで今の商品のグレードアップ版として、この店舗さんのプライベートブランドでオリジナル商品を企画しました。

S:この商品のこだわりポイントはどこなの?

H:元々のポケットスクエアバッグは持ち手の部分に穴が開いていて、指を通すタイプなんですね。コンパクトにするためにその仕様にしているんですけど、 「荷物を沢山入れると持ちにくいよね」という声があったので、レジ袋のような持ち手を付けたのが一番のこだわりポイントですね!

M:あぁ~なるほど、これで腕も通せるようになるんだ!

H:そうなんです!これで両手が空くし、レジ袋と同じ形が使いやすいって声が多かったんですよね。あとはサイズがもう少し大きい方がいいって声もあったので、少し大きくしています。

S:反響はどう??

H:今この商品を発売し始めて2ヶ月ぐらいなんですけど、すごく売れているみたいで全国に60店舗ぐらいあるんですけど、どこに行っても売っているところを見られると思います!大好評です!!

S:エコバッグはね~、レジ袋有料化になってから本当に売れているカテゴリーだよね! それと同時に市場で沢山のエコバッグが流通している中で、バイヤーさんとしっかり話し合って消費者の方の意見を取り入れて、求められている商品を作り上げていくのはセールスとしてとてもやりがいのある仕事なんじゃない?

H:やりがいありますね~

S:これは実際にプライベートブランドで商品を作りたいって話があってから、発売するまでにどのくらい時間がかかったの?

H:うちの会社は展示会(ギフトショー)に出ているじゃないですか?そこでポケットスクエアバッグを展示しているのをバイヤーさんが見て気に入っていただいたので、話自体が出てから商品化するまでは大体1年ぐらいですかね?

S:えぇ~!1年もかかってるんだ!

H:この商品ってそもそも仕様が特殊じゃないですか?だからこれにどうやったら持ち手を付けてコンパクトにまとめられるんだろうっていうところが課題で、Mさんがいる商品開発に縫製のプロがいるので、その方に相談しながら、海外の工場にも相談して形にしていきましたね。先に色々な方に相談して準備した甲斐があって、私もバイヤーさんも想像通りのモノが出来上がってスムーズでした!

S:そっか。でもスムーズって言っても1年はかかったんだね。 OさんのようにMARKLESS STYLEのカタログの中から商品を選ぶと、在庫している商品に国内で印刷するから2~3週間ぐらいで1つの案件を回していくことが多いけど、Hさんみたいに1年かけて企画していくのはトレードワークス中でもHさんの部署の特徴的な案件の回し方だよね。

Q2モノづくりをしていて楽しいと思う瞬間は?

Sさん

O:お客様が思い描いている商品が出来上がった時が一番楽しいです。駅伝応援グッズの案件では、大学カラーを表現するのにかなり苦労しました。どのようにすれば少しでも希望する色味に合わせられるか、印刷工場と何度も連絡を交わして、なんとか調合出来た時は達成感がありましたね。お客様からかなり評判がよかったというお話を頂けて、苦労したけど希望通りの商品ができて嬉しかったです。

S:私たちの仕事は、代理店に営業をしているので、エンドユーザー様(広告主)の声を直接聞くことができないからこそ、代理店の担当者と密に連絡を取りながら、一緒にいいものを作りましょう!みたいなマインドを共有できると仕事もやりがいが生まれてきますよね~ Hさんはいかがでしょうか?

H:実は商品を作る以外でも楽しいと思う瞬間があって。 先ほどもお話しました、某小売店の商品のパッケージを私が入り込んで一緒に作成できたことが今までで一番楽しかったです!バッグのパッケージにイメージ写真を付けるのですが、その構成を考えました。どのようにしたら消費者に手に取って頂きやすいか、商品の良さが伝わりやすいデザインは何かなど自分で考えて形にしていきました。携帯で色々なパターンや角度を撮影して、お客様とT3デザイン(グループ会社)と相談しながら決めました。

Sさん

S:特に小売店の場合は、パッケージで売れ行きが大きく変わるのはよく聞きますよね。

H:そうなんです!パッケージを見ただけでほしいと思って頂けるように試行錯誤しました!いいモノを作るだけではなく、モノをいかに売れるようにするかの仕組みまで携われたのは、心の底から楽しかったな~と感じます!

S:とてもいい話ですね。これからも売れる仕組みづくり楽しみにしています。 続いてMさんいかがでしょうか?

M:商品開発部署のため、企画したモノが形になったときが一番楽しいです。自分のイメージしたものがサンプルとして海外工場から送られてきた時ですかね~。届いたらまずは仕様確認をします。先ほど説明したファンの場合、きちんと点灯するか、しっかり動くか、連続稼働時間などの検証をします。サンプルが届く前まではすべてイメージのみだったのですが、いざ実物をみて、ファンとして機能するかなどの問題をクリアしたときは本当に嬉しいです。

S:それはあるね~。実物が来るまでわからないからね。サンプル到着するまでドキドキだね。

M:緊張はします(笑)。上手くいかなかったらどうしようと思うこともありますが、設計の部分は当社の製造技術のプロたちがいるので安心しています!

S:担当した商品が売れ行きがよいとなおさら?

M:それはもちろんです!やってよかったってなります!

S:セールス目線で言うと、SNSでバズっていたり、街中で持っている人を見かけるとか結構嬉しいよね。もっともっとバズってほしいって思いますね。

Q3職業病だな~と思うことはありますか?

H:そうですね、お客さんが大手ホームセンターなので、お客さんの店舗や他のホームセンターにもよく行くんですけど、店舗においてあるキャラクター商品などをみつけては、「あ!これトレードワークスの製品だ!!」と当社の製品かどうかを確認するのはよくありますね。

S:うちの商品かどうかチェックしてしまうよね。当社は扱っている商品がたくさんあるから「あ、ここにもある!こっちにも!!こんなにあるんだ!」ってなるよね。 Oさんはどうですか?

O:わたしも雑貨屋さんに行って、バッグなどの縫製品を手にとって「これは・・・○○印刷だな」とか考えちゃいますね。

M:わかる~!「Made in ○○」のタグみて「この国で作っているのか~」とかね!

H:バッグの生地の厚さ触ったり、縫製がきれいか確認してみたり・・・!

S:なかなか雑貨屋さんでそんなことしている人いないよね!Mさんはどうですか。

M:HさんやOさんと同じく当社製品か、何印刷かのチェックは僕もよくしていますが、商品開発に異動してからは素材まで気になるようになりましたね。雑貨品は紙箱に品質表示があって、素材名が書いてあるので、「この商品なんの素材でできているんだろう・・・、○○かな?」と考えて、紙箱の素材名を見て答え合わせする、素材の名前当てゲームをしています(笑)。

S:素材の名前もいろいろあるからね!プラスチックといってもいろんな種類があって、それぞれ特性がちがうからね。マニアックな話になってきたね~。

Q4どんな人が活躍していますか?

S:現場で働いている皆さんの目線で教えて下さい。

O:大前提として、雑貨が好き!という熱い気持ちがある人です。 私も元々雑貨好きなので、SNSなどで流行の情報をキャッチしたり、雑貨屋さんをのぞいて他社の新商品をチェックしたり・・・自分では趣味でやっていることが、営業トークにそのまま活きています。 顧客に商品を紹介する時にも、開発の背景や市場情報まで話すようにしているので「Oさんの説明には説得力があるね!」と言われます。

S:好きこそものの上手なれ、ですね。 熱い気持ちがお客様にも伝わって、売り上げにも繋がるのでしょうね!

H:私はコミュニケーション力のある人が現場でも活躍していると思います。 コミュニケーション=トーク力だけでは無くて、 聞き上手だったり、相手にとってちょうどいいタイミングで連絡ができたり、そういった「気遣い」ができるかどうかもコミュニケーション能力の一つだと思っています。 お客様に好かれて、成果を出している人は、その能力に長けている人が多いです。

S:確かにね。社内外から愛されるのは、ただ「話すのが好き」ではなく、気遣い上手な人だったりするよね。Mさんはどうですか?

M:僕は営業と商品開発の2部署を経験していますが、どの部署にも共通しているのが「変化に柔軟に適応できる人」が活躍しているということです。 活躍している人は、世の中の変化だったり、業界の変化だったりをいち早くキャッチして、自分の仕事に落とし込むスピードが速いんです。 変化に対応するにあたって、「新しいことにも臆することなくチャレンジしている」というのも活躍する人の共通点です。

S:会社としても時流や業界の変化をとらえて、都度新しいことにチャレンジしてきたよね。

M:はい。10年前は1つのブランドしか存在しませんでしたが、今は5つになっているのも、皆がスピード感を持って仕事に取り組んできた成果なんじゃないかと思います。 社長の言う「考えながら走る」の通り、そのスピード感を楽しめる人は、うちの会社にマッチすると思います!